2007年12月17日 (月)

ニューオーリンズ・ミュージックDJ会@横浜

野毛のacross the BORDERLINEで出版記念のイヴェントを行いました。
今回は監修の文屋さんの他、執筆者の鈴木啓志さんと陶守さん、
それに協力者の関根さんと僕の5人で回しました。
特に前回参加できなかった鈴木さんがどんなものを回すのかが興味津々でした。

71216sc 午後6時には執筆者の他本の少ししか人がいませんでした。
今回は僕がホストなので最初に回すことに。
多分陶守さんが新しいところを、後の人はアナログのマニアックなのを
回すだろうと読んだ僕は、入門編的な王道で選曲しました。
ただし、曲と曲の並びには全部関連が付いています。
さらにトータルに意識したものもあります(特に後半)。

会場ではしゃべって種明かしはしてありますけど、
リストだけご覧になった方、例えば曲と曲のつながりが何だったかを
考えてみるのも面白いと思いますよ。

1:Lee Allen "Walkin' With Mr. Lee" EMBER 1958
2:Fats Domino "I'm Walkin' IMPERIAL 1957 RB#1 POP#4
3:Ernie K-Doe "Mother-In-Law" MINIT 1960 RB#1 POP#1
4:Benny Spellman "Lipstick Traces (On A Cigarette) MINIT 1962 RB#28
5:Huey "Piano" Smith & His Clowns "High Blood Pressure" ACE 1958
6:Barbara George "I Know (You Don't Love Me No More) A.F.O. 1961 RB#1 POP#3
7:The Shirelles "Everybody Loves A Lover" SCEPTER 1962 RB#15 POP#19
8:Chris Kenner "Something You Got" INSTANT 1961
9:Robert Parker "Barefootin'" NOLA 1966 RB#2 POP#7
10:Lee Dorsey "Get Out Of My Life, Woman" AMY 1965 RB#5 POP#44
11:Allen Toussaint "On Your Way Down" SANSU 1972
12:Earl King "Darling Honey Angel Child" REX 1960
13:Dwayne Dopsie & the Zydeco Hellraisers "Voodoo Child" I VIBE LIFE 2002
14:The Meters "Come Together" unissued 1972?
15:Snooks Eaglin "Boogie On Reggae Woman" P-VINE 1996 (Live In Japan 1995)
16:The Wild Magnorias "Life Is A Carnival" METRO BLUE 1999

71216sk 2番手は関根さん。
コツコツ集められたレアなシングル盤を中心に
楽しい曲をかけてくださいました。
特にディヴ・バーソロミュー関連の選曲が、
僕の大好きな線でした。
アール・パーマーもたっぷり聴けたし。

71216by 3番手は文屋さん。
彼もシングル盤を回したんですけど、
どちらかというと少し新し目で、ファンキーな選曲。
大好きなエディ・ボーやミーターズ、
それにジョニー・アダムズが回りました。

文屋さんのセットリストはこちらにあります。

http://boon-log.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/new_orleans_dj_.html

71216sm 4番手の陶守さんは新しいCDからの選曲。
サブデュース、ティンメン、サンパイ、そしてジョン・ブッテなど、
僕の予想通りのアーティストが並びました。
ボーダーラインの店には一番フィットしていました。
僕の持っているものも結構あったので、
今度店に持っていくことにしました。

陶守さんのリストはこちら。

http://black.ap.teacup.com/sumori/92.html

71216sz 最後を飾るのが鈴木さん。
とにかく珍しい盤がいっぱいだったし、
その話のコアなこと!
むしろ話題の相手が他のDJという感じで、
文屋さん、たびたび脱帽のご様子(笑)。
いつしかお客さんも満員になり、楽しい会になりました。
結局5時間ほどニューオーリンズ音楽で溢れました。

終了後、東京方面の皆さんがそそくさと帰る中、
残ったお客さんと音楽談義に花を咲かせることもできました。
店の個人ビール最高注文数を更新してしまいました(大汗)。
だって楽しかったんだもん。

機材も用意したこともあり、店の方からはこうしたDJ会を
定期的に開催してみてはとのありがたい提案を。
ブルースやニューオーリンズものの面白さを紹介できる機会が
少しでも増えて、ファンが増えたら嬉しいな。
とりあえずは平日の夜、ひとりの場合1時間半、
ゲストDJがきたら2時間ほどでやってみようかと思っています。
当面はひと月かふた月に1回くらいがいいかな。
肩のこらない、気楽に聞いてしゃべって飲めるようなDJをしたいと思ってます。

今回ご協力いただいた皆さん、ボーダーラインのスタッフの皆さんには大感謝です。

僕の写っている写真は陶守さん撮影。いい顔した酔っ払いだわ(笑)。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年11月 8日 (木)

ニューオーリンズな夜

11/3の文化の日、実に文化的イヴェントが武蔵小山のカフェ・アゲインで行われました。
最近出版された「ニューオーリンズ・ミュージック・ガイドブック」の出版記念DJ会です。
僕もこの本にかかわりましたので、DJのひとりとして回してきました。

今回回したのは執筆陣で、監修者の文屋章、吉田淳の両氏の他、次のメンバーです。

part.1 まちだゆうき、今澤俊夫、スカンクちかの、文屋章
part.2 福澤敬三、小尾隆、陶守正寛、吉田淳

それぞれニューオーリンズへの思いを込めながら、好きな曲を回しました。
以下かいつまんで。

71103sc 僕は縦糸と横糸を通した選曲にしました。
どんな糸かは下のセットリストで考えてみてください。
分かりやすいと思います。
なお、最近亡くなったウィリー・ティーへの追悼の意も込めています。
かなり好きな人だっただけに残念。

1: Earl King "Baby You Can Get Your Gun"
2: Curly Moore "Soul Train"
3: Willie Tee "Teasin' You"
4: Willie Tee "I Want Somebody (To Show Me The Way Back Home)"
5: Snooks (Ford) Eaglin "Travelin' Mood"
6: The Meters "Big Chief"

持ち時間が20分でしたが、短めの曲をたくさんかけました。
5はIMPERIAL時代のものです。

71103bn 監修者のひとり、文屋さんはマルディ・グラ・ソングを中心に。
途中ブラック・ボトム・ブラス・バンドのスネアのOjiさんをゲストに迎え、
ニューオーリンズ・ビートの実演もありました。
あまりの格好良さに思わず「ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ・ポッキー・ウェイ」と
大声で歌ってしまいました。

後半のトップ、福澤さんは広島でラジオ番組を持っています。
そのジングルから始まり、主にファンク系のレア音源をかけました。

小尾さんはロックなニューオーリンズ、
陶守さんはバラエティに飛んだ選曲で楽しませてくれました。
セットリストは彼のブログにあります。

http://black.ap.teacup.com/sumori/85.html

71103yd トリの吉田さんはレアなシングル盤を回しました。
なんでCDになってないのって音源も多数。
何と17日の午後3時くらいから、こうしたシングル盤を
タワーレコード渋谷店5階で回すんだそうです。文屋さんも一緒。
「首になるかも」とは文屋さんの弁。だってCDショップですから。

お客さんが40人以上入り店はすし詰め。合間にいろんな質問も受けたりしました。
とにかく楽しい夜でしたね。
お礼の言葉が文屋さんから出てます。下のurlからどうぞ。

http://boon-log.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_be40.html

なお、12月16日(日)、多分午後6時くらいから、同様のイベントを横浜でもやります。
場所は野毛のacross the BORDERLINE。
詳細は近づいたらここで告知します。
11/3に回さなかったあの大物も登場するかも!乞うご期待!

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年1月 2日 (月)

やられた!

JBOOKER1僕はジェイムズ・ブッカーには目(耳か?)がないので、
見かけるとすぐに買ってしまう。
しかも結構通販を利用するんで、曲目なんて見ないで買うことも多い。

さて問題のアルバムは、BSR最新号にもちらっと載っていたアルバム。
下の段が2005年にJSPからリリースされたもので、
JBOOKER2詳細なデータがないのがかえって貴重な感じのするライヴ盤だった。
再開したルイジアナ・ミュージック・ファクトリーのカタログで発見し、
嬉々として購入。

そして滅多に音を出すことのない二階のメインオーディオに火を入れて、
ディレクターチェアでうとうとしながら聴いていた。
「やっぱりジェイムズは良いなぁ」と夢うつつの中で感じていたんだけど、
そのうち"Ain't Nobody's Bussiness"が流れて、「オーシャンワンワン」という特徴的な歌い回し。
最初は「またやってらぁ」と思ったんだけど、な~んか嫌~な予感が。
CDラックの中から上のジャケのアルバムを引っ張り出して、
裏の曲リストを見比べると、

「やられたぁ~~~~!」

全く同じなのよね。どおりで聴いたことあるわけだ。
しかも、ご丁寧にもライナーノーツまですべて同じ。

かくしてこのうちの1枚は、
ぜひともこの変態ピアニストを聴いてもらいたい人に進呈することに決定。

まあそういう運命だったのね、きっと。

最後にアルバム2枚のデータを。
確かにタイトルまで同じだから気がつかない方がいかんのだよな。
ましてや新しい方がJSPなら、そういう事はありがちだと考えねば。

上(2000年頃リリース)
 James Booker "King Of The New Orkeans Keyboard" (JUNCO PARTNAR CDs JP1)

下(2005年リリース)
 James Booker "King Of The New Orkeans Keyboard" (JSP 815)

ちなみに内容はお薦め。NIGHT TRAINの低音質のライヴなどより格段に音はいいし、
演奏の変態度も星4つは付けられる。でも一家に2枚はいらんなぁ。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2005年10月23日 (日)

Kansas City

scatman思いがけないところで、殆ど忘れていたものを見つけることは、
なんだかとっても幸せな気分になれる。
今回このスキャットマン・クローザーズのコンピを、
京都のHOT DISKから購入したときは、
まさかこんなことになるとは思いもよらなかった。

"Kansas City"はもちろんウィルバート・ハリソンが全米No.1の大ヒットにしたあの曲だ。
オリジナルは確かリトル・ウィリー・リトルフィールドの"K.C.Bound"だったかな。
まあそれはどうでもいいことなんだけど。

さてこの曲を、ウシャコダという日本のロックバンド(といっていいのかしら)がやってた。
でも今やジャイヴ好きとして知られる藤井さんがヴォーカルで、
なんだか怪しげな「ニャニャニャニャ」とかいうスキャットが入る。
これがなかなかインパクトがあって、凄く耳に残っていた。

その後1985年くらいだったか、今は無き渋谷の芽瑠璃堂を物色していると、
BGMに小洒落た"Kansas City"が。あれ?なんだかな?と思ってると、
「ニャニャニャニャ」と来たもんだ。なるほど、これがウシャコダの元ネタねと納得。
でもその正体を確かめることなく、金欠の僕は、「Angel In Houston」のピンクのジャケットを
恨めしそうに眺めながら店を去ったのであった。

その後ごくまれに思い出すことはあったが、ほぼ忘却の彼方にあったこの曲。
今回例によってCDを車でかけながら走ってたんだけど、ぼうっと聴いてると、
このスキャットマンがあの曲をやってるんじゃないかなとふと思い付く。
大体車で聴くときは曲名なんか見てられないんで、信号停止したときにサッと見る。
でも30曲も収録されているんでよく分からない。

で、ラストナンバー、曲は間違いなく"Kansas City"、
そしてイントロから「ニャニャニャニャ」!
でも肝腎のところが出るまではと思ってたら、やった!出た!

かくして20年ぶりの「ご対面」となったわけだ。

"Scatman" Crothers "I Want To Rock & Roll" HYDRA BCK 27126

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年9月19日 (月)

DJ会セットリスト

昨夜のDJ会で僕が回した曲のリスト。ソースも載せておく。
やってて面白かった。これは病みつきになりそう。

00:CLARENCE 'GATEMOUTH' BROWN "OKIE DOKIE STOMP"(1986 LIVE IN JAPAN AIR CHECK)
01:BROOK BENTON "KIDDEO"(1960 MERCURY CD RHINO R2 75324)
02:JOHN LITTLEJOHN "KIDDEO"(1968 ARHOOLIE CD P-VINE PCD-2107)
03:JAMES COTTON "ONE MORE MILE"(1963 BEA & BABY CD WOLF 120.293)
04:JAMES COTTON BAND "ONE MORE MILE"(1974 BUDDAH CD ONE WAY OW 27670)
05:GUITAR JUNIOR "THE CRAWL"(1957/8 GOLDBAND CD CHARLY BM 1)
06:LONNIE BROOKS "MR. HOT SHOT"(1960 MIDAS LP P-VINE PLP-9005/6)
07:THE LONNIE BROOKS BLUES BAND "DON'T ANSWER THE DOOR"(1978 ALLIGATOR CD ALCD 7702)
08:LITTLE MILTON "I'M A LONELY MAN"(1958 BOBBIN CD VARESE SARABANDE 302 066 359 2)
09:TITUS TEE TURNER "ALL AROUND THE WORLD"(1955 WING CD COLLECTABLES COL-CD-5160)
10:LITTLE MILTON "GRITS AIN'T GROCERIES"(1971 LIVE VER. STAX LP MPS-8529) 
11:LITTLE MILTON "GONNA FIND ME SOMEBODY TO LOVE"(2005 TELARC CD 83618)
12:BILLY ECKSTINE "(SHE'S GOT THE) BLUES FOR SALE"(1947 NSC CD SAVOY SVY 17125)
13:JOHNNY GUITAR WATSON "HOT LITTLE MAMA"(1955 RPM LP VICTOR VIP-5008M)
14:CANNONBALL ADDERLEY "MERCY, MERCY, MERCY"(1966 CAPITOL CD EMI 7243 8 55725 2 4)
15:LARRY WILLIAMS & JOHNNY WATSON "MERCY, MERCY, MERCY"(1967 OKEH CD SONY WX 75040)
16:THE BUCKINGHAMS "MERCY, MERCY, MERCY"(1967 COLUMBIA CD SONY SRCS9281)
17:JOHNNY GUITAR WATSON "DOING WRONG WOMAN"(1994? LIVE CD MASTERPLAN 42011)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005年9月 9日 (金)

DJ会@BLUE HEAT

blueniteすでにBSR誌などにも告知されているけど、
渋谷はブルーヒートのDJ会に出ることになった。

この会は通常レコードを回すことが多いんだけど、
僕の場合はたいしたレコードを持っていない。
CDでもかまわないということなので一安心。

テーマは「TURNING POINT」。
ブルースの転機を聴いていこうということだけど、これは難題。
僕は「使用前、使用後」と言うことで、主に60~70年代を中心に、
いろんな切り口から曲を流すことにした。乞うご期待。

BLUE HEATの場所等は上のフライヤーを拡大するか、
↓のリンクをたどってね。

http://blueheat.hp.infoseek.co.jp/blueheatindex.html

予定ではトップバッターなので、18時には始めることになると思う。
お暇な方は是非どうぞ。

ちなみに佐々木さん、和田さんの前でやるのは相当緊張する。
特に和田さんは僕の心の師匠なもので。

| | コメント (0) | トラックバック (0)